ドーパミンデトックス(dopamine detox) って聞いたことありますか?

「ドーパミンファスティング(dopamine fasting)」とも呼ばれています。

ドーパミンデトックスと同じような言葉に「デジタルデトックス」「デジタルファスティング」というものもありますが、

デジタルデトックスが “デジタル” に触れない時間を作ることを意味するのに対して、

ドーパミンデトックスは  “ドーパミン” を放出するほとんどの「快楽」を絶つこと を意味します。

今回は「ドーパミンデトックスとは何か?」と、その効果についてシェアしたいと思います。


「ドーパミンデトックス」とその効果

ドーパミンデトックスとは、

 ドーパミンを放出させる「快楽」を生活から排除して脳の “報酬系” をリセットすることを言います。 

脳は日々、絶えず「より多くドーパミンを出す活動」を求めています。

勉強よりもSNS、読書よりもゲームをやりたくなるのは、

 SNSやゲームのほうが、勉強や読書よりはるかに多量のドーパミンを放出するからです。 

ドーパミンを放出する脳の報酬系は、人間が生き残っていくために本能的に備わっている脳のシステムで、

淡泊な食事よりも「塩・糖・脂」の多い食事を採ったときにドーパミン量が増えるのは、そのほうが生存確率が上がるからです。

ドーパミンを多量に放出するものには例えば、

 SNSやパソコン、ゲーム、音楽、筋トレやランニングなどの激しい運動、ファストフードなどがあります。 

テレビもないゲームもない時代には読書が最高の娯楽でしたが、

スマホやゲーム機など、絶えずデジタルで刺激の強いものがある時代に読書が娯楽にならないのは、このためです。

ドーパミンデトックスでは、多量のドーパミンを放出する娯楽をやらない期間(または時間)を設けて、

 ともすれば無意識に選択してしまっていたハイドーパミン活動からいったん距離を置き、日々の時間の使い方を見直す機会を作ります。 

退屈に感じていたロードーパミン活動(勉強や読書など)も、

ドーパミンデトックスの「何もしない時間」にはきっと楽しく感じられるでしょう。


ドーパミンデトックスのやり方

人との会話や簡素な食事でも放出されるドーパミンを、日常生活から “一切” 排除することは不可能です。

ドーパミンデトックスでは、

 SNSやゲームといった「簡単に」しかも「多量の」ドーパミンが放出される活動を日常生活から排除し、ドーパミン放出量を限りなく下げることを目的とします。 

例えば休日の1日を 「ドーパミンデトックスの日」 と決めて、

その日一日は朝起きてから寝るまで、スマホの電源を切り、テレビやPCのスイッチを切り、ゲーム機をしまって、激しい運動をしないようにしてみてください。

ジャンクフードや嗜好品、ネットショッピングなどもNGです。

スマホやゲーム機の代わりに、ドーパミンデトックス中には紙とペンを用意して、

「自分はどうなっていきたいか」「自分の時間をどう使っていきたいか」など、ふだんあまり深く考えることのないことを考えたり、自分と向き合う時間にしてみてください。

そうすることで、日々の時間の使い方や生活習慣を見直すことができ、

 「ただなんとなくやっていたこと」の積み重なりだった毎日を「やることを取捨選択する」日々にしていくことができるようになります。 


本当に効果はあるの?

ドーパミンデトックスは本当に効果があるのでしょうか?

今回ドーパミンデトックスの効果を体感するために、三連休の初日を使って「ドーパミンデトックスの日」を作ってみました!

ドーパミンデトックスで期待される効果は、

✔SNSやゲームといったデジタルから一旦距離を置くことができる

✔自分と向き合う時間ができる

✔日々やることを意識的に取捨選択することができるようになる

✔勉強や読書など「つまらない」と感じていたことも楽しく感じられるようになる

でしたが・・・

結果、私の場合は正直 効果を感じられず、 「いつもよりゆっくり新聞や本が読めて良かったな」というくらいの感想です😳

様々な文献で書かれている効果が感じられなかった理由は、何だったのでしょうか・・・?


効果の出やすい人と、出にくい人

ドーパミンデトックスの効果の出やすい人は、

「家にいる時間はいつもテレビが付いている」「ゲームしたりSNSに触れる時間が長い」といった、デジタルと繋がっている時間の長い人です。


 普段の時間の使い方と「ドーパミンデトックスの日」の時間の使い方のギャップが大きいほど、その効果が感じられやすいと想像します。 

一方、私のケースのように、普段から意識的にデジタルに触れない時間を作ったり、読書やジャーナリングをする時間が多い人は、ドーパミンデトックスの効果を感じにくいと思います。

ドーパミンデトックスは、

 「普段デジタルに触れる時間が長くて自分の時間をうまく使えていない」 と感じている人や、

 「SNS依存・ゲーム依存になってしまっている、または、なりそうだ」 と感じている人が試してみると、 

その効果を大きく感じられるでしょう。


まとめ

私たちの日々の行動の多くは、気が付かない間に「ドーパミン」によってコントロールされています。

勉強のやる気が出ないのも、「日々にやりがいを感じられない」と思うのも、

 脳が多量のドーパミンを放出させる「快楽」に浸され続けた結果です。 

「何をしても楽しくない」と感じてしまう時や「これまで楽しかったこと(ゲームやNetflixなど)さえ楽しくなくなった」と感じる時、

それは脳がテレビやゲームの刺激度に慣れて「最高レベルの報酬」だったものが「普通レベル」に降格してしまったからかもしれません。

「ドーパミンデトックス」では、

強欲な脳にいったんストップをかけ、 頭と気持ちをリセットさせることで「日々やるべきこと」をやれる自分を取り戻すことが期待できます。 

ネットやゲームがやめられないという人や、テレビの前で一日を過ごしてしまうという人、心身ともに健康な生活習慣を取り戻したいという人は、

次の休日に「ドーパミンデトックス」を試してみるのはいかがでしょうか?✨

以上、Yocolomboでした!

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