みなさん「梨泰院クラス」はもう見ましたか?

Netflixで「愛の不時着」に続き、いつもトップ3入りしている今話題の「梨泰院(イテウォン)クラス(イテウォン)」ですが、

これまでの韓国ドラマとは「一味も二味も違うなあ」と感じた人も、多いのではないでしょうか?

男女や親子のフラットな関係性だけでなく、 あらゆる形の “差別” や “当たり前” をぶちこわす 

先進的で、メッセージ性の強いドラマでしたよね。

韓国ドラマを見終わった時に、

「こんな恋愛してみたい!」でなく

「自分の信念にまっすぐ正直に生きていきたい」「仕事頑張りたい!」

と、これほど強く思わせてくれた韓国ドラマは「梨泰院クラス」が初めてだったように思います。

今回は、韓国社会の従来の価値観をゆるがした「梨泰院クラス」を通して、

そのヒットの理由と、そこから見える韓国の儒教文化に迫りたいとおもいます!

(※ネタばれ注意です✋)


超絶フラットな男女関係


パク・ソジュン演じた主人公のパク・セロイの何が素敵だったかって、

その信念の強さと、絶対に折れない強靭なハート。

それに加えて、性別、人種、前科に関わらず誰に対してもフラットな姿勢が、セロイをいや増して好感のあるキャラクターにしていました✨

特にセロイと、セロイのビジネスパートナー(最終的に彼女になる)のイソとのどこまでも平等な関係性は、

 「男尊女卑」という考えの根強い韓国社会を背景に、ドラマの中で特に際立って見えました。 

これまでの韓国ドラマで多かったのは、

「お金持ちの男性と貧乏な女性」という組み合わせ。

それが「梨泰院クラス」では、

お金もない学歴もない経験もない「持たざる男」(パク・セロイ)と、

SNSインフルエンサーで地位もあって、金銭面も安定していて、頭もスバ抜けて良い「持っている女」(イソ)という新しい組み合わせ。

男性からリッチな経験を”させてもらう” のではなく、二人が公私ともに支え合いながら、

「パートナー」として同じ目標を目指すという、新しいパターンでした👏

悪には徹底的に戦う姿勢を見せながらも、善人に対しては相手が誰であろうと同じ姿勢で接する。

パク・セロイのそんなフラットな姿勢に好感度が倍増して、

気が付いたら彼の「復讐劇」を心から応援していた、という人も多いのではないでしょうか?

わたしもパク・セロイを応援するあまり、気が付いたら両手で握りこぶしを握りしめていました…//✊


イソと母親の「新しい親子のかたち」


韓国ドラマを見ていると、

「なんでこんなに “親は絶対” なんだろう?」って思うこと、ありませんか?🙄

日本も親子の関係は上下関係であることが多いので、分からないでもないのですが、

韓国ドラマを見ていると、

「子供の職場にまでお母さんが首を突っ込むか?」とか

「そこは親が口出すところじゃなくない?」と思うことが結構あって、

特にオンマの子供への介入が半端なくて驚くことが少なくありません。

それに対して「梨泰院クラス」のイソとお母さんの関係性ときたら、

これまでの「親子関係」の形をくつがえす驚きの新スタイル。

イソの毅然とした親への態度はすごかったですよね。

母親の方は娘のイソを理解しようと努めつつも、やっぱり心配で、

お金も成功の見込みもないパク・セロイと働くことに大反対して、結構な剣幕でイソを止めようとしましたが、

イソはと言えば「うん、だったら家出るね~」くらいの見事なかわしっぷり で

韓国ドラマでよく見る強烈な親子の言い合いなんかもなく、さらっと反対を押し切って家を出ていきました。

「私の人生は私のものであって、親のものではない」

という、明確な信念を決して曲げないイソがとてもかっこよくて、

「よく言った~!👏そうだそうだ~!」と、いつの間にかイソを応援している自分がいました。

儒教には 「子は親に従うもの」という “孝” の考え方 がありますが、

これまで韓国で当たり前だったその価値観に、「梨泰院クラス」は大きな大きなクエスチョンマークを投げかけています。


あらゆる形の「差別」にメスを入れる


「梨泰院クラス」では、

 様々なタイプの “差別” が一つのサブテーマとして取り上げられています。 

タンバン(タンバ “ム”?)で働くメンバーには、誰一人として “ふつう” の人はいなくて、

👤元やくざで前科者のスングォン

👤トランスジェンダーのヒョニ

👤見た目は黒人、韓国人のキム・トニー

といった異色メンバーばかり。

タンバンはまるで 「世界の縮図」のような様相を呈していました。 

当のセロイも、中卒で前科持ち(父親を殺したチャン・グンウォンを殴って捕まった)という、

いわゆる「社会で差別を受けやすい立場」にいる人。

でもどんな状況にあってもセロイが大事にしていたのは、「どういう信念をもって生きるか」という、

肌の色も、経歴も、性別も、ぜんぶ取っ払ったあとに残る「人間」として最も本質的な部分だけでした。

「多様性」という言葉がまだ本当の意味で浸透していない、単一民族国家の韓国を背景にしているからこそ(日本もそうだけど)

セロイの 「偏見のない真っすぐな態度」と「人を信じ抜く強さ」が、見る人の胸を強烈に打った のだと感じます。


さいごに


「梨泰院クラス」は、 見せ方としてはいつもの “韓国ドラマっぽく” ありながら、メッセージ性はこれまでにないかなり斬新なものでした。 

まるで、セロイというキャラクターを通して、従来の韓国社会の「当たり前」に体当たりでぶつかっていくような、

「それはもう世界の常識じゃないよ」と韓国社会に訴えかけるような、

そんな強烈なメッセージを感じました。

ヒエラルキーのはっきりした血縁主義の「長家(チャンガ)」を旧社会(今の韓国)とすれば、

タンバンは、 フラットで多様性豊かな「新世界」か、または「これから目指してい行きたい社会の形」 のようにも見えました💡

その斬新で強烈なメッセージ性に加えて、

「復讐劇」というただでさえ面白いメインテーマと、まるで映画のようなビビッドで壮大な映像・音楽、

そして何より、パク・ソジュンという見た目も演技力もピカイチの主演俳優が相まって…

そりゃあ、ヒットしない訳がありませんっ✋

まだ見ていない人は、ネタがダダ洩れで恐縮ではありますがぜひ!ぜひ!見てみてください♪

今回はヨギッカジ。

以上、Yocolomboでした!

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