ファッション、コスメから “韓国インテリア” まで、今や韓国ブームはドラマや映像にとどまりません。

最近では「韓国っぽいもの」や「韓国発信のカルチャー」に触れない日はないと言って良いほどです。

 そんな中、今ますます人気を集めているのが「韓国文学」。 

コロナ自粛を背景に、一人で楽しめる「読書」が一つの趣味として広がりつつある中、

“ポップで優しい韓国エッセイ” や、韓国の格差社会を背景に書かれた “エモーショナルでリアルな韓国小説” が、10代~30代女子を中心に人気です。

今回は、 読書が苦手な人でも、本好きでも楽しめる「絶対におもしろい韓国文学」を5冊厳選して紹介します! 

韓国の文化について興味がある人にもおススメです♪


「アーモンド」


おススメ度:★★★★★
一度読み始めたら本を閉じられなくなる!涙なしでは読めない感動と衝撃のストーリー。

「アーモンド」は、2016年に韓国で出版され40万部以上を売り上げたベストセラー小説。

日本でも「本屋大賞(翻訳小説文学部門)」を受賞し、2020年最も読まれた韓国文学の1冊となりました。

アーモンドの主人公のユンジェは、感情を形成する脳の扁桃体(アーモンド)が生まれつき小さいために、感情を感じることができません。

恐怖も、喜びも、悲しさも感じることができないユンジェに、ある日不幸が襲います――。

著者のソン・ウォンピョンさんは、あとがきで本作についてこのように述べています。

「ちょっとありきたりな結論かもしれない。でも私は、人間を人間にするのも、怪物にするのも愛だと思うようになった。そんな話を書いてみたかった。」

「怪物」と呼ばれた感情のない少年ユンジェを通して、「愛とはなにか」について考えさせられる本書は、

 涙なしでは読み進められない、静かな感動と衝撃に満ちた小説です。 

世代や性別に関係なくすべての人におススメです!

_noteとインスタでも紹介しました!

韓国文学「アーモンド」の表現方法があまりに美しかったので、まとめてみた。


「あやうく一生懸命生きるところだった」


おススメ度:★★★☆☆
何もやる気が出ないという時の自分に寄り添ってくれる、ホットココアのような一冊。

40歳で勤めていた会社を辞めて、「頑張らない人生」を実験的に始めてみた著者ハ・ワンさんのありのままの 葛藤と発見が詰まったエッセイ。 

韓国で25万部を超えるベストセラーとなり、SNSや口コミで日本でも人気が広がっています。

どうしても頑張れないとき、むしろ頑張りたくないとき、はたまた、やる気が出ない自分を責めてしまいそうになるとき――。そんな自分に「それでも良いんだよ」と優しく心に寄り添ってくれる、そんなエッセイです。

ビジネス書や啓発本にはない 「頑張らないからこそ見えてくるもの」 がたくさん詰まったハッケンの多い一冊でもあります。

平日の昼下がりに横になりながら、ゆっくり対話をするように読みたいエッセイです。

_待望のエッセイ続編が2021年1月に発売されました!


「私は私のままで生きることにした」


おススメ度:★★★★☆
「世間が自分をどう思うか」ではなく「自分は自分という人間をどう生きていきたいか」を一緒に探してくれる、そんな心強くて暖かいエッセイ。

日韓累計150万部の大ベストセラー「私は私のままで生きることにした」は、著者キム・スヒョンさんの4冊目となるイラストエッセイ。

BTSのジョングクが読んでいたことで話題になり、日本でも20代を中心に人気に火が付きました。

エッセイ一つ一つには、社会の「当たりまえ」に切り込む痛快なメッセージと、悩みながら生きる私たちへのエールが詰まっています。

さらに書中には哲学者の言葉やデータが散りばめられているので、リラックスして読むみながらも学ぶことの多い一冊になっています。

仕事で疲れた日の夜に、お風呂に浸かりながら――。

人間関係に悩んだ日の夜にベッドの中で――。

「ちょっとツラいな」と思ったときに本書を開けば、今の自分の気持ちにピタッと合う素敵な言葉に出会うことができるはずです。

淡くて優しいタッチの可愛いイラストは、見ているだけでも癒されます。

 誰にも分かってもらえないとしても、この本の中ならあなたの悩みを理解して、寄り添って、答えを一緒に探してくれるかもしれません。 

悩めるすべての人におススメの一冊です!

_日本で2冊目となる待望の新作も発売されています✨


「82年生まれ、キム・ジヨン」


おススメ度:★★★★☆
女性の葛藤や生きづらさを描いたノンフィクションのような小説。韓国社会のリアルを垣間見ることができます。

韓国で130万部以上売れたベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」は、映画化され、コン・ユが主人公の夫役で主演したことで日本でも話題になりました。

「82年生まれ、キム・ジヨン」は、 家庭や学校、職場などで女性が感じる「生きづらさ」や葛藤、そしてそこから希望を見出していく女性の力強さも同時に描いたヒューマンストーリーです。 

「男尊女卑」の考え方が根強い韓国社会を背景に描かれているからこそ、「女として生きること」の大変さが色濃く描かれています。

結婚、出産。誰かの妻になり、母になる。そして同時に、誰かの娘であり、義理の娘でもある――。

社会から求められる女性の「あるべき姿」と、「こうありたい」と思う自分の気持ちとの埋められないギャップ。その狭間でもがき苦しむ主人公の姿に、無意識に自分を投影しながら読み進めてしまう女性読者は多いはずです。

一冊の小説としても。韓国社会の実態を垣間見ることのできる韓国文学としても。「フェミニズム」や「ジェンダー」について考えさせられる教養の一冊としても、おススメです!


「すべての瞬間が君だった」


おススメ度:★★☆☆☆
恋愛中のあなたにも、失恋の傷が癒えないあなたにもおススメしたい、韓国究極のロマンティックエッセイ。

韓国で50万部以上読まれたロマンティックエッセイ「すべての瞬間が君だった」は、大人気韓国ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」の劇中でヒロインのキム秘書が好きだと言って紹介したことで日本でも韓ドラファンから人気が広がりました。

(ちなみにこのドラマ、さすがパク・ソジュンとパク・ミニョンの2大スター共演のラブコメディだけあって、最高に面白かったです😳)

「キム秘書はいったい、なぜ?」をU-NEXT31日間無料トライアルで見る>>

「すべての瞬間が君だった」は、SNSを中心に若者から支持を受ける韓国の作家ハ・テワンの2作目となるエッセイ本。

SHINeeのメンバーが「心に残った愛読書」として紹介したことでも有名になりました。

恋愛や失恋だけでなく、日々に疲れてしまった時や人間関係で傷ついたときにも、 ホッカイロのように心を温めてくれるエッセイ集。 

優しいことばと柔らかいイラストに、きっと心が癒されると思います。

私のような干からびた干物オンナには遠い記憶を呼び起こさないと共感できない恋愛エッセイもありましたが、今大好きな人がいる人、大好きな人を失ってしまった人には特におススメしたい一冊です。


さいごに


今回は、今どんどん人気が高まってきている韓国文学を5冊ピックアップして紹介しました!

どれもインスタ「#韓国文学」で検索したらたくさん投稿が出てくる人気な作品ばかり。

読んで楽しいだけでなく、 本棚に飾っても、写真を撮って投稿してもかわいい、見た目にも癒しの小説やエッセイばかりです。 

おうち時間の増えた今だからこそ「自分ひとりでも楽しめる世界」を作れたら、毎日が今よりちょっとだけ楽しくなるかもしれません。

日本にはない新鮮な韓国文学を片手に、今日も素敵な1日を✨

以上、Yocolomboでした!

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