
最近テレビでも「SDGs」や「サステナブル」という言葉を耳にすることが増えました。
(*SDGs=エスディージーズと読みます)
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustinable Development Goals)」のことで、
2030年までに17の目標を達成することを目指したSDGsは、国連加盟国の193か国で批准されており、
文字通り世界中で目標達成のためにさまざまな取り組みが行われています。
投資の世界においても、投資先の企業が「サステナブルなビジネスをしているか」どうかが、投資判断の一つとなってきています。
海外では「サステナブルでない企業には投資を行わないようにする」ような銀行の規制の動きもみられるようになってきました。
今回は、これからの時代の投資のカギとなる「サステナビリティ」についてと、おススメの「サステナブルな銘柄」を紹介します!
■サステナビリティ… Sustainability (持続可能性)
■SDGs… Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
サステナブル投資とは?

民間企業や私たちのような一般人の間にも関心が広がっている「SDGs」や「サステナブル」という言葉ですが、
その考え方は数年前から投資の手法として広く知られるようになっていて、
「サステナブル投資」や「ESG投資」と呼ばれています。
ESG投資というのは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取った言葉で、
その名の通り、環境に配慮した持続可能な社会を目指したクリーンで透明性のあるビジネスを行っている企業に投資をしていく手法です。
「サステナブル投資」「ESG投資」とは、環境に配慮した持続的な社会の実現を目指すことをビジネス戦略の根幹とする企業に対して投資を行うことです。
サステナブル投資やESG投資は、投資という形で社会に良いインパクトを与える会社を応援するという社会貢献的な側面だけでなく、
持続的なリターンを期待できる点で、効果的な投資手法でもあります。
例えば、環境に配慮していない利益優先の製造メーカーと、サステナビリティを軸に労働者や環境への配慮に気を配ったビジネスを展開する同じく製造メーカーがあったとします。
環境への配慮を利益と同じく重要視した経営を行うメーカーが、持続的に利益を生み、消費者や投資家からの信頼を得てさらにビジネスを拡大させていくのに対して、
環境や労働者への配慮に欠けた経営を行うメーカーは、
環境問題を起こしたり、環境団体のデモの対象になったり、労働者から不満の声が上がり評判が下がったりと、長期的なビジネスリスクを抱えています。
社会にとってもプラスであり、投資家にとっても安定的なリターンを期待できるのがサステナブル投資なのです✨
「全ての資産運用でESGに対する理解が必須になっている。投資家は非常に重視しており、ESGの取り組みをしていない企業は(株価推移が)負になる状況だ。」
日経新聞 – 米ファクトセットCEOフィリップス・スノー
サステナブルな銘柄はどこ?

環境に配慮したサステナブルな経営戦略を持った企業からは、
★長期的で安定したリターンが期待できること、さらに、
★消費者や投資家の信頼を得ていく中でビジネスの拡大が期待できること
この2つの良き特徴があることを先述しました。
それでは、具体的に、これからの株価に期待できるサステナブルな銘柄にはどんなものがあるのか見ていきたいと思います!
■セブン&アイホールディング

セブンイレブンやイトーヨーカドーでお馴染みのセブン&アイホールディングスは「Green Challenge 2050」と呼ばれる環境宣言を2019年に発表。
グループ全体だけでなくサプライチェーン全体で、CO2削減やプラスチック対策の取り組みを行っています。
さらにSDGsへの貢献の一環として、食の安全や多様な従業員の雇用など、具体的な重点課題への取り組みも行っているようです。
▢株価

セブン&アイホールディングの株価の過去6か月の推移は☝の通りです。
2020年8月3日に米国コンビニ「スピードウェイ」を買収 したことで、一時3,052円まで株価が下がりましたが、その後は3,200~3,300円ほどで推移をしています。
今日現在の株価は3,600円ですが、コロナ前が4,000円前後だったのを考えると、少なくとも今後コロナの収束が進めば4,000円のラインは確実に超えてくると予想しています。
セブン&アイホールディングスが発表している2021年2月の連結業績予想は「伸び率マイナス7.2%)と、まだまだ厳しい状況ではありますが、今後に期待です。
▢配当と優待

2021年度のセブン&アイホールディングスの年間配当金は、 1株当たり98.50円の予想です。
配当利回りは、2.74%予想です。
セブン&アイホールディングスは2月決算のため、配当基準日は2月末と8月末です。
2月末までに株を保有していれば期末配当金を、8月末までに保有していれば中間配当金をもらうことができます。
残念ながらセブン&アイホールディングスでは現在、株主優待を実施していません。
今後、お買物券やセブンイレブンの商品セットなんかがもらえたら嬉しいのですが・・😌それよりは配当に注力してくれるという、そういうことでしょうか?^^
アンケートに回答すれば必ず商品券がもらえるようなので、実質500円の商品券が株主優待と言えますね!
セブン&アイは株主優待はないけど、アンケートに回答すると500円の商品券がもらえます✨
— Yocolombo (@Yocolombo1) January 21, 2021
初めて届いた❣️株やってるとこういうのが楽しいのなあ。
イトーヨーカドーとかLoftとか、グループ各店どこでも使えるみたい^ ^#株式投資 #OLの株日記 pic.twitter.com/6lStelS9nr
■NEC

NECはその世界屈指の技術力を使って、SDGsの17の目標のうち、貧困問題から健康・福祉、ジェンダー平等まで、広く事業活動を行っています。
途上国でワクチンが打てずに亡くなっていく子供の命を救うための事業では、指紋認証技術をつかって『どの子どもが』『どのワクチンを』『いつ接種したのか』を把握し、すべての子供が予防接種を受けられるような仕組みづくりに貢献するなど(NEC: https://wisdom.nec.com/ja/article/2019112501/index.html)
「安全・安心・効率・公平」な社会の実現のための様々な取り組みが行われています。
もはや株価がどうであれ全力で応援したくなるような素晴らしい活動をしているNECですが、現在の株価はどんな感じなのでしょうか?
▢株価

過去5年間の株価の推移は☝のグラフのようになっています。
コロナの影響で3月に株価が暴落したのは他のどの企業とも一緒で、それ以外は、2019年ころから少しづつ株価が伸びてきています。
12/25時点での株価は5,450円となっています。
基準日は3月31日と9月30日です。
▢配当と優待

2020年度の年間配当金は80円予想となっています。2016年まで期末のみ、6円の配当金だったので、この数年でかなり配当が増えたことになります。
配当利回りは、現在時点で1.47%です。
株主優待は残念ながら現在行われていません💡
2020年はここ4~5年で一番株価が高かったのですが、コロナの影響もあり売上は前年比で下がっています。
ただ、今後5Gのサービスが展開されていくにつれて業績も伸びつつ、株価も伸びていくのではないかと期待をしています😌
■クボタ

長澤まさみさんのCMでお馴染みのクボタは、なんと売上1兆9200億円(2019年)の超大企業。
正直、CMで見るまでは会社自体知らなかったのですが、
クボタは、 世界120か国以上でビジネスを展開していて、その連結従業員数は4万人以上、2019年の売上ランキングは82位で三井不動産より上位でした😲
そんな「世界のクボタ」は、世界の約9人に1人が十分な食料を得られていない現状と、人口増加に伴う今後の食糧不足への懸念に対応する取り組みとして、
省力化した農業機械や農業ソリューションを提供することで、世界の食料問題に貢献しています。
さらに、世界の3人に1人が安全な飲み水を手に入れられない現状や、近年増加している自然災害への対策として、
水インフラの構築とその周辺のソリューション提供を通して、水環境の向上にも寄与しています。
▢株価

クボタの株価は現在のぼり調子です。
上のグラフは過去5年間の株価の推移をあらわしたグラフで、見てみると、2018年の最高値に届く勢いで株価が上がっています。
特に今年のコロナからの上げ幅はすごいですね。
財務状況はと言うと、11月発表の第3四半期の連結売上高は、前年比マイナス7%、営業利益はマイナス21.8%となっています。
「今の株式市場は経済の実態とあっていない」と言われるくらい、景気が悪いわりに株価がどんどん上がっている状況なので、
クボタの今年度の株価もその影響を受けての上がり方かもしれませんね💡
▢配当と優待

クボタの配当は中間と期末の年2回で、2019年度は1株当たり36円でした💡
配当利回りは1.60%です。
2020年の中間配当金は1株につき17円でした。
配当はそこそこですね・・!

クボタの優待は結構充実しているようです✨
2020年はクボタの創業130年の記念年だったため優待がかなり豪華だったようです。
- 玄米フジッリ(パスタ) 150g×2
- 新潟米「新之助」 3kg
お米を3kgもらえるなんて、食費が浮いて最高ですね。しかも新潟米なので美味しいこと間違いなし・・!
毎年優待を配ってくれたら、来年以降ちょっと株価が下がった時に買いたいんだが。(単純)
クボタさん、よろしくお願いします😳
まとめ

今回は、今後の投資のカギとなる「サステナビリティ」って何?というところと、サステナブルな銘柄を独断と偏見で3社ピックアップして紹介しました!
先日zoomで参加した社内の勉強会で、サステナブルな投資について海外の研究チームがプレゼンをしているのを聞いたのですが、
2021年までに各国はSDGsの目標達成に向けた具体的な施策を打ち出すことと、それを国連に報告することが求められているそう。
日本では先日、2050年までに温室効果ガス排出をゼロにする「カーボンニュートラル」の実現目標が発表され(少しだけ)話題になっていましたね💡
2020年12月に発表された「SDGsアクションプラン2021」を見ると、日本政府のSDGsの17の目標に対する今後の取り組みが書かれています👇

各国で取り組みや場合によっては法律が整備されたのち、今度は、銀行や証券など金融機関がそれに沿った具体的な取り組みを行っていくことになります。
きっと今後、グリーン投資やESG投資がさらに一般的になっていくんでしょうね・・。
ということで、今回はここまで。
以上、Yocolomboでした!
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— Yocolombo (@Yocolombo1) December 31, 2020
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